プロフィール
 飲食コンサルタント
原田 諦 (はらだあきら)
飲食ビジネスセミナーを通じて「独立・起業コンサルティング」「ユニットインテリア・プロデュース」の活動をする一方、外食関連企業のサポートコンサルティングを展開。
東京都中野区出身。工業エンジニアから飲食業界へ入る。銀座東京飯店、ホテルオークラ、ホテルリオグランデ、などを経て中国上海へ渡り、上海「梅龍鎮酒家」で2年間中国料理を専門的に学ぶ。
また、外食コンサルタントとしては初めての農業構造改善事業コンサルティングに携わり、京都府夜久野町、加悦町、丹後町、大江町、伊根町、愛知県岡崎市、静岡県浜松市などの地域活性事業計画を立案。その功績が認められて、2000年に「社会文化功労賞」を授与されている。
メディアでは日本テレビの「スーパーテレビ!この男、開業屋なり!」名古屋テレビ「夜だもんで!」「まちパル」、関西テレビ放送「報道番組スーパーニュース・アンカー」など、多数出演。
執筆活動では、近代食堂への連載12年間、月刊店舗への連載11年間、日経レストラン「コミックストーリー、再建人マサが行く!」の原作連載三年間、その他、飲食店開業BOOKやラーメン開業本など多数。とくに開業本の執筆に人気がある。 著書には、「始めよう!麺の店」(同文舘出版)「売れるメニューはここが違う!」(同文舘出版)「繁盛店開業百科・成功するための開業種選び!」(株式会社テンポ)「勝ち残る飲食店の「メニュー開発」はここが違う!」(同文舘出版)「さすらいの再建人マサが行く!」(日経BP社)がある。


ビジネスサイト> 飲食ビジネスドットコム
Email jfc@lagoon.ocn.ne.jp
コメント一覧
| |
2008年09月20日 飲食ビジネス企画塾「繁盛の詩」実例版!「農地の真ん中で超繁」 |
|
|
これまで手がけてきた飲食店の開業・出店、活性、改革、改善などに拘ってきた実例を紹介していくことにします。この企画を私は「繁盛の詩」として綴っています。すでに400件以上ありますので、ここではその中の主だったケースを選りすぐってご紹介していきます。
「農地の真ん中で飲食店開業」
一億総グルメと騒がれていても、農地の真ん中で商売が出来るほど飲食店経営は甘くない。しかし、その農地の真ん中で大ヒットを遂げた飲食店がある。
立地は愛知県。この会社は女性経営者で大型ラーメン店、モスバーガー、和食店、中型ラーメン店の4店を経営する飲食会社であった。
そもそも、私とのきっかけは、コンサル会社である。チーフコンサルタントを務めていた私は、毎週月曜日には、事務所にて無料相談会を設けている。その相談会へ出てきたのがその女性経営者であった。
担当は、私の上司であったが、この経営者は何を考えての行動なのか、 「私は、原田先生に、ご相談がありますの!」こういって、私のデスクへかけたのであった。 私はこの経営者とは初対面で、クライアント担当でもなかった。しかし、クライアントのご指
名とあらば、引き受けざるを得ない。 話を伺っているうちに、とんでもない開業計画を相談に来たらしい。私は、リスクを背負わせることになることから、その出店を反対して、計画を中止するようその社長を説得したのであった。
それから3ヵ月後、私はこのコンサルティング会社を退職した。すると、この社長が、私の自宅まで一人の男を連れてやってきたのである。
その男は、出店計画を立てていた地主で建築業を営んでいる社長であった。話は、どうしてもその土地で飲食店を開業したいとの申し出である。しかも、その業態がカレー店という。
わたしは、首を縦に振るわけにも行かず、この二人を帰した。しかし、それからまた一週間後、今度は建築会社の社長が一人でわが社を尋ねてきた。
「先生!あそこの土地で彼女に店を作って貸してあげたいんですが、何とかなりませんか。」 わたしは、この社長に何か魂胆があるものと思い、 「どうして社長は、あの土地にこだわっているのですか?」と、聞いてみた。
すると、「実は、あの土地は沿道サービス業の認可で現在木材置き場にしているんですよ」
「木材置き場ですか?」 「ええ、でも陸運局から沿道サービス業をしていないのならば、すぐに取り壊すようにとのお達しがありまして、何とか飲食店を開業しないと、ただの畑になってしまうんですよ」
こういうのである。つまり違法建築、違法届けであった。私は後々のことを考え、 「社長、そんなところで飲食店を開業しても、結局閉めなければならないことになりますよ」
すると、「いや~、彼女もやりたがっているものですから、何とかなりませんか」相当しつこいのであった。仕方がないので、また、その女性経営者を呼んでもう一度確認をした。 本当にその場所で飲食店を開業するのか。
すると、「先生!どんなことでも先生の言う通りやりますので、コンセプトを引いてください」と、言うのであった。この二人の押しに負けて、仕方なしに承諾した。しかし、この業務にかかわる前に、二人に念書を書いてもらうことにした。
「ビジネスは、成功するばかりとは限りません。しかも、この土地での出店には相当のリスクを覚悟しなければなりません。建築会社の社長に家賃が入らなかったり、この女性社長が経営困難になれば、その他の飲食店にも負担がかかる。それどころか、会社経営にも危機をもたらすことにもなりかねないのです。」
「したがって、二人の合意の上でこの飲食店を出店し、お互いが協力的に運営することを誓ってください。」 この誓約書を元に、私はコンセプトを設計することになったのである。しかし、とてもカレー店などにお客がここまでよってくる筈はない。
引き受けたの良いが、毎日、毎日頭を抱えるばかりであった。
|
|
|
|
|
記事タイトル一覧
カテゴリ一覧
|