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香港FA木津英隆のマネーは巡る

香港在住ファイナンシャルアドバイザーによるオフショア資産運用のススメ。海外で自分年金を作りましょう。

プロフィール


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木津 英隆(きつ ひでたか)
ライセンス番号:PIBA-0189-008030

謙信アセットコンサルティング(香港)代表取締役社長
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1974年3月9日長崎市生まれ、横浜市育ち。1996年青山学院大学法学部卒。ジャパン石油開発、ロイター通信(香港)、スタンダードアンドプアーズを経て、2008年3月より香港のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に所属する資産運用コンサルタントとして勤務。所属IFAのGRANDTAG社はアジア各国に600名の資産運用コンサルタント、25,000名の顧客を擁する香港系大手IFAの一角。お客様のライフプランに沿って、元本確保を最優先とし、オフショア投資商品、個人年金プラン、貯蓄型生命保険、相続対策商品などをご提案。また、香港の優れた金融サービス、投資優遇税制、年代別資産運用方法などについて、初心者にも分かりやすい小口投資家向け「海外で作る自分年金セミナー」を各地で定期開催。香港・中国・日本で皆様に信頼して頂ける資産運用コンサルタントとなることを目指して積極活動中です!

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行き詰まる日本の企業年金(1)
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グローバル時代の財産三分法
ドル暴落説の陰謀
人民元預金は有効か?
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オフショア運用で相続・贈与対策(1)
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資産運用のコツ

2010年03月03日 オフショア運用にかかる税金
2月8日ブログ「オフショア運用で得する人は誰か?」でも書いたとおり、いま現在もしくは将来的に海外在住予定、あるいは子供を将来的に海外の大学へ行かせる予定など、何かしら海外でお金を使う予定のある方にとって、優遇税制が適用されるオフショア運用を活用するメリットは非常に大きいと思います。では、いま現在、日本に在住、将来的にも日本在住となる予定の方にとって、オフショア運用を活用するメリットは何でしょうか?

弊社で推奨するオフショア運用商品は中長期運用を前提としたものが多く、満期日を退職時年齢以降に設定することを推奨しています。こうすることで満期時点まで納税手続きを繰り延べすることが可能となります。オフショア運用で得た収益にかかる税金は、所得税、贈与税、相続税などが考えられますが、自分で運用して得た収益を、自分の老後生活のために使う場合は、基本的に所得税がかかることになります。所得税率は累進課税で現在の税制では最大40%の税率がかかりますので、所得の高い方が、オフショア運用で収益を出してしまうと、税制面では日本国内で運用するよりも不利になってしまうケースが考えられます。ですから、一般論となりますが、短期的なキャピタルゲイン目的の場合は、投資収益に対する20%課税の日本国内で運用した方が有利になるケースが多いと考えられます。

老後を日本で暮らす予定の方にとっても、老後の生活資金目的でオフショア運用を活用するのならば、そのメリットを生かすことが可能となります。オフショア運用で得た収益は一時所得扱いとなりますが、既に年金生活に入っている場合は、所得税率は現役時代よりも低くなっているはずです。従いまして、日本居住者向けに私がご提案できる主なプランは、老後の生活資金対策、ご子息の教育費対策、貯蓄型生命保険、相続対策が中心となります。短期的なキャピタルゲインと口座開設のみを目的とされている方は、申し訳ございませんが、他社にてご相談ください。

資産運用と人生プランを事前に良く検討しましょう。

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2010年02月01日 日本で不動産を購入するなら・・
昨晩、長期出張を終えて、本拠地の香港へ戻ってきました。本日の香港の最高気温は25度と春のように暖かい陽気です。朝から緊急対応が必要な仕事と格闘しておりましたが、ようやくブログを書く時間ができました。他にも出張中にご依頼頂いた仕事が山のようにあり、順次対応させて頂きますが、少しお時間を頂くことになりそうです。出張へ行くと、行った先々で沢山の仕事を頂けるのは、期待されていることの裏返しだと思いますが、ため込みすぎると返事が遅れて、かえって失礼になってしまうので、今後の出張は原則として1週間以内に香港へ戻れるスケジュールで計画します。出張で利用するフライトも、上海経由で行く日本便が一番安いのですが、移動に時間がかかりすぎるのがネックです。「時は金なり」と言いますので、今後は日本と上海の出張は別日程にして、直行便でお伺いさせて頂く予定です。

さて、今日は日本の不動産購入に関するお話です。皆様は不動産購入派ですか?それとも賃貸派ですか?東京出張の合間に、大学時代の同級生とランチ同窓会をする機会があったのですが、2人の同級生は結婚後にマンションを購入して、いまは住宅ローンの支払いに追われているので、とても老後の年金対策を考える余裕などないと言っていました。久しぶりに再会した同窓会の雰囲気を壊したくなかったので、私はそれ以上何も言いませんでしたが、日本で不動産を購入するなら、少なくとも頭金の半分以上を現金で用意するなど、事前に十分な対策をしておいた方が良いと思います。

私がもし東京に住むなら、断然、賃貸派です。都心の一等地で何千万円もするマンションを長期ローンで購入して、何十年も高額な金利の付いたローンを支払い続けることがあまり良い選択肢とは思えません。不動産購入で長期ローンを組むということは、長期間に渡って自分の給料が下がらない、不動産価値が下がらないことが前提条件となっていなければなりません。私の同級生は安定した大手企業に勤めているので、将来、給料が下がる可能性は低いと思いますが、いつ何が起こるか分からないのが人生というものです。また、日本は人口減少社会なので、長期ローンを支払い終える頃には不動産価値が下落している可能性が高いと言えます。ですから、銀行のローンは早く返済するのに越したことはありませんし、転売して利益が出る物件であれば、早めに売ってしまった方が良いと、私は思います。

人口減少社会とデフレスパイラル経済の中で生き残っていくために、あくまで私の個人的意見として聞いて頂きたいのですが、独身の方はできるだけ両親と同居して、貯蓄と資産形成に勤めましょう。夫婦共働きの方は、駅近の利便性の高い所で、小さな中古のマンションを、頭金を50%以上用意して購入するのは良いと思います。奥様が専業主婦で子持ちの場合は、郊外の空気が良い所で、中古の一軒家を購入するのが良いと思います。ポイントは「借金を増やし過ぎない」ということです。仮に失業しても、賃貸住宅であれば、契約を解除して、もっと安い家に住むか、実家へ舞い戻れば、何とか生活していくことができます。失業して長期ローンを支払えなくなってしまった場合、家を失うだけではなく、不動産価値の下落で負債を抱える危険性も高くなります。「家はいつか自分のものになる」という不動産神話が語り継がれていますが、ローンの支払いが終わっても、修繕費や管理費などランニングコストがかかり続けることを忘れてはいけません。デフレスパイラル経済下においては、身の丈に合わせて、住む家の場所と広さを柔軟に変更できるようにしておいた方が賢明です。

それでも老後のために日本国内で家を購入しておきたいなら、出生率が高く、将来的な内需の拡大を期待できる地域で家を購入するべきです。下のグラフをご覧頂きたいのですが、九州8県の出生率は、福岡を除く7県が全国でベスト15位以内に入る出生率の高さを誇っています。私の両親は長崎出身で、私自身も幼少時代を長崎と福岡で過しましたが、伝統的な家族主義が根強く残る地域です。中国・アジアに近い利便性からも、将来的な内需拡大を期待することができますし、首都移転の有力な候補地でもあります。頭金を50%以上用意できるなら、九州で家を買っておいても良いかもしれません。

九州の出生率の高さは、全国トップレベルです。
しかし、世界に目を向ければ、移民政策で人口が増えて、内需が拡大し、外国人に対しても土地の法的権利が保障されている国があります。私はその国で頭金100%で土地を購入するために、目下、毎日の貯蓄に励んでおります。私のブログをいつも読んで頂いている方なら、その国がどこだか分かりますよね?

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2010年01月11日 グローバル時代の財産三分法
通貨分散も考慮に入れて、財産を三つに分けて運用しましょう。
本日は資産運用の基本コンセプトの一つである「財産三分法」について、お話させて頂きます。平安時代以前の日本は「土地」が財産の柱でしたが、鎌倉時代以降、武士、商人の間に貨幣経済が行き渡り始め、財産の多様化が見られるようになりました。近世に至り、商人の間で、政変、自然災害など様々な環境の変化に対応して、財産を守る手段として、「財産三分法」という考え方が生まれました。これは、財産を「お金(貨幣)」「商品」そして「不動産」の3つに分けて保有することを意味します。現代における財産三分法は、現金的な性格を持った「預貯金」、運用益を期待する「株式など証券投資」そして「不動産」で、構成するというものです。

そしてグローバル時代に入った21世紀における財産三分法は「通貨の分散」も考慮に入れておく必要があります。新しく財務相に就任した管大臣が口先介入を行なったことで、ドル円レートはやや円安に戻りましたが、5~10年後の長期的な為替レートを予測することは難しく、円高と円安、両方の可能性があります。また、円に対する新興国や資源国の為替変動も考慮に入れておく必要があります。

将来の為替変動を予測することが難しいので、保有する資産の通貨についても、3~4種類に分けて保有しておいた方が良いでしょう。日本居住者の方は、当然、日本円の資産が必要です。海外投資における主要通貨は米ドルもしくはユーロ建てのものが多くなっています。新興国の通貨は、中国人民元やインドルピーなどが有望ですが、国際通貨としての流動性は低いので、通貨ではなく、株式や債券を通して保有しておいた方が良いでしょう。資源国の通貨は、カナダドルやオーストラリアドルなら国際通貨としての流動性が高いので、保有しやすいと言えます。その他、通貨ではありませんが、金融危機の再発に備えて、金やプラチナなど貴金属資産を持つのも有効でしょう。

財産を三つに分けるほど財産がありません、という方も沢山いると思いますが、私も同じ状況ですので、心配は無用です。そのような方は、毎月の余裕資金の中から、3分の1を日本円で預金、3分の1を米ドル建ての積立投資個人年金プランで運用、3分の1を資源国通貨の定期預金で運用して、ある程度、預金が溜まった段階で、カナダのランドバンキングなど不動産投資に挑戦してみても良いでしょう。

財産を三つに分ける方法として、必ず決まったルールがあるわけではないので、アドバイザーの意見を参考にしながら、ご自身のライフプランに適した資産構成にしておくと良いでしょう。

財産は貯めるものではなく、築くものです。宜しければブログに合格点を!

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2010年01月07日 1ドル50円時代の資産運用
米ドル基軸通貨が崩壊、1ドル50円時代がやってくる、という論調は・・・
私のブログを毎日読んでくれている友人から言われてどきっとする言葉の一つが、「忙しいときは、セミナーの案内を載せて、ごまかしてますよね?」という言葉ですが、図星です・・。でも、遅い時間になっても、ちゃんとブログの更新はしますよ。今日は東京からいらした主婦2名のお客様を朝からアテンドしていました。当初はHSBCの口座開設と観光案内だけの予定でしたが、香港在住コンサルタントの資産運用話が聞きたいということで、ビクトリアピークの上で、急遽、ミニセミナーを開催することになりました。今日のピークは霧が深く、5m先の視界も不良という状態でしたので、ちょうど良い時間つぶしにはなりました。

今回いらした主婦のお客様は、赤い表紙の本で有名なA氏のセミナーを東京で聞いて、海外投資に関心を持ったそうです。このA氏の本は私も何度か呼んだことがあるのですが、A氏のセミナーで米ドルの基軸通貨制度はまもなく崩壊し、1ドル50円時代がやってくる、それに備えて今から海外へ資産を移す準備をしておこう、というアドバイスを受けたそうです。円高になることを予想しているのなら、なぜ円高リスクのある海外投資を薦めるのか、それがまず不明でした。また、将来的に1ドル50円になる可能性はゼロではありませんが、そうなる可能性は非常に低いと思います。

11月2日ブログ「ドル基軸通貨と赤字国債の行方」でも書いたとおり、金融危機後でも米国は世界のGDPの3割を占めるスーパーパワーであることは変わりありません。中国やインドの台頭によって、新興国通貨に対して長期的にドルが弱くなる可能性はあると思いますが、基軸通貨の交替となると、30年~40年ぐらいはかかる話であり、少なくとも私達が生きている間、ドルが基軸通貨であり続けることは疑いようがなく、現時点で海外投資におけるもっとも利便性の高い通貨は、やはりドルです。「短期的に1ドル50円になる可能性があるから、資産を海外に移しておこう」というアドバイスは、「明日、東京にミサイルが落ちるかもしれないから、いつでも脱出できるように自家用ヘリコプターを購入しておこう」というような話に近いものがあり、非常に可能性の低いリスクを念頭に置いて、資産運用プランを考えると、やはり間違えた方向の運用をしてしまいがちです。

今日お会いした主婦の方は、ユーロ建てのマネージドフーチャーズ戦略ファンドを老後の資金構築のために運用しているとのことでしたが、現在の欧州がそうであるように、米国経済が打撃を受けた場合、米国と関係が深い欧州経済と通貨ユーロもその影響を避けることはできないでしょう。また、マネージドフーチャーズ戦略ファンドは、市場価格が上がっても下がってもリターンを狙えることがセールスポイントになっていますが、市場と逆ポジションを取ってしまった場合は、損失額が膨らむことになるので、老後のための大事な資金を預けるファンドとしては不向きです。

現実的な経済状況を考えると、老後の生活に必要となる資金を預けるプランとして最も安全性が高いのは、個人型年金プランになりますが、今日お会いした主婦の方は事前に十分なコンサルティングをする時間がなかったので、残念ながら時間切れとなりました。お申込み頂くためにはまた次回、香港までお越し頂かなければなりません。「何とか後日郵送で申し込めませんか?」と懇願されましたが、香港当局の規制により、これだけは譲れない一線となります。このプランを申し込むためだけに、週末、羽田から香港行き夜行便に乗って弾丸トラベルで来られる方もいます。

今回はお申込み頂けませんが、最後に何かご質問があれば、と主婦の方に聞いた所、「それでもやっぱり1ドル50円になったらどうなるのでしょう?」と質問を受けたので、日経新聞を最低3ヵ月読み続けて、経済の基本的な仕組みを勉強されてから、再度、香港へお越しになるようアドバイスさせて頂きました。素直な方ほど洗脳されやすいのだと思いますが、資産運用はプロに任せておけば安心という思想は幻想ですので、本当に自分のライフプランに合った資産運用プランを作るためには、自助努力もかなり大切になってきます。

主婦の方でも経済の勉強は大事です。宜しければブログに合格点を!

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2009年12月12日 寅年は長期投資の事始め
クリスマスムード満点の香港。ときには奇抜な形をしたツリーに出くわすことも。。
師走も10日が過ぎ、もうすぐクリスマスですね。香港の街並みも、あちらこちらでクリスマスツリーや赤いポインセチアの花が見られ、クリスマスムード満点となっています。私はというと、相変わらず、お客様と面談の約束が詰まっており、毎日、香港各地へ出かけておりますが、訪問先で様々な形をしたクリスマスツリーと出会うことができて、束の間ですが、楽しい気持ちにさせてもらっています。子供の頃はクリスマスが近づくと、訳もなくワクワクしていたものですが、この仕事を始めてから、毎日、沢山の人達とお会いすることで、「今日はどんな人と会えるのかな~」といつもワクワクしています。生来、人と会うのが好きな性格なので、この仕事は私にとって天職と言えるのかもしれません。私の目標は、お金のご相談だけではなく、お客様の人生設計にもアドバイスをさせて頂く総合ライフアドバイザーとなることです。

さて、私は寅年生まれなので、来年は年男です。寅年に関する興味深い記事を日経で見つけたので、ご紹介させて頂きます。

金融危機で一時は26年ぶりの安値をつけた2009年の株式相場だが、このままいけば3年ぶりに上昇に転じそうだ。では、寅年の来年はどうなるのか。(中略)寅年は歴史的な大底をつけた例が多く、50年、74年、98年などのように、安値で買い、2年後の高値で売ると、上昇率は118%と断トツ。「長期投資の観点からは絶好の買い場」(大和証券の木野内栄治アナリスト)で、個人が活躍する年になるか。

恐らく来年は、米国の景気対策の息切れにより、景気が調整局面に入り、一時的に株価が下落する可能性が高いと思います。しかし、長期投資家の皆様には、株価の下落を長期リターンを得るためのチャンスと捉えて頂きたいと思います。株価が上昇しているときに投資を始めるよりも、株価が下落している局面で投資を始めた方が、その後のリターン率が高くなることを歴史が証明しています。国や企業に老後の年金を頼れない時代なので、毎月の収入の中から、貯蓄を兼ねた計画的な積立投資をされることをお薦め致します。その他、資産運用だけではなく、人生に関するご相談も、お気軽にメールください。

寅年の運用は年男にご相談ください。宜しければブログに合格点を!

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2009年12月10日 不思議の国、ニホン
昔は黄金の国、ジパング。いまは不思議の国、ニホン。
昨日から日経に連載されている「経営揺るがす企業年金」問題ですが、私はこの問題は日本全体を揺るがす大問題になると思っています。それなのに、日本人全体の危機感が足りないと感じるのは、私だけでしょうか?何となく、対岸の火事と思っている方が多いような気がします。年金が減額されると、老後の生活にどのような影響があるのでしょうか?本日の日経記事から抜粋します。

08年3月に約2兆円の公的資金が注入され、事実上国の管理下に置かれたりそなホールディングス。(中略)減額幅は平均で13.1%、最大で21.8%に上る。(中略)旧大和銀行OBの勝呂誠司氏(68)は平均よりやや高い13.8%、年約30万円の減額を強いられた。老後の生活設計が狂い「妻ともども病気になったらと考えると不安」と話す。

悠々自適で楽しいはずの老後生活が、年金の減額と病気に怯える毎日になることは避けたいものです。しかしながら、現在の日本の低成長・低金利環境が続く限り、日本国内の資産がいま以上に増えることはあり得ません。日経の記者の方も、現在の日本の状況を危機的と捉えているようです。本日の日経記事「大磯小磯」をご参照ください。

政府財政が大赤字である。この分では、遠からず、国債残高が国内総生産の2倍に達してしまう。危機的である。一方、投資家の国債への拒絶反応は皆無に近い。(中略)他に妙味ある投資対象がなければ、国債への投資も理解できる。実際には、海外に投資すれば、国債よりもはるかに高い収益が得られてきた。(中略)不思議の国、日本である。この不思議をうまく説明するには、投資家が完全に縮こまっているからだと考えるしかない。

過去20年間、外国資産のリターンは、国内資産を大きく上回る。
上記のグラフをご覧頂きたいのですが、過去20年間、外国の株式、債券、不動産価格は安定的に成長していますが、日本の株式、債券、不動産価格は横ばいかマイナス成長でしかありません。海外資産で運用する場合、短期的には価格が変動するリスクがありますが、中長期的で運用した場合、右肩上がりに成長していることがお分かり頂けると思います。今後とも人口増加と内需拡大が見込める中国・インドなどの新興国、それら新興国の経済成長によって需要が増えるエネルギー・穀物など商品関連ファンドに対して中長期的に投資することで、資産価値の増大を期待することができます。

一方、日本にとって最大の武器である1400兆円の個人金融資産は、企業の設備投資などのリスク資産に投資されることなく、銀行を経由して大量の国債が購入されています。日経の記者の方も言っていますが、銀行としての役割を放棄したのと同然の行為と言えます。それでも皆さんは、銀行にお金を預け続けますか?私は自分の銀行口座には、生活費程度のお金が入っていれば十分なので、あとはリスク資産で運用しています。香港人と投資の話をしていると、良く物価上昇率(インフレ)の話になります。現在の香港の物価上昇率は年利3.5%なので、それを上回る利率が出なければ、銀行にはお金を預けないそうです。こういう考え方もはっきりしていて良いと思いますし、香港人の投資に対する考え方の方が、世界の常識に近い、と私は思います。

日本の常識は、世界の非常識だったりします。宜しければブログに合格点を!

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2009年11月09日 円高の罠
円高の進行は海外投資に不利な要素となります。為替差損を回避するための対策とは?
11月7日ブログ「人民元預金は有効か?」で、中国在住の多くの駐在員の方が、比較的金利の高い人民元定期預金を活用していることをご紹介させて頂きました。日本在住者の方でも、中国の銀行で人民元定期預金を開設することはできるそうです。しかし、これは一方通行的な投資であり、中国の銀行へお金を預けるのは簡単ですが、国外へ持ち出すときには海外送金規制がかかることになります。

すぐに現金化可能な資産として、一定の流動性を保ちながら、中国経済の中長期的な成長と人民元高の恩恵を受けるためには、中国A株ファンドと呼ばれる人民元建て株式へ投資するファンドを購入するという方法もあります。本日は、日本国内で購入する中国A株ファンドと、海外で購入する中国A株ファンドの比較をご紹介させて頂きます。

日本国内で購入できる代表的な中国A株ファンドは、「日興AM中国A株ファンドー黄河」が挙げられます。本ファンドの過去リターンは、以下の通りです。

3カ月:-12.31%
年初来:+58.84%
1年:+54.86
3年:+8.39% (年率)

一方、海外で購入できる代表的な中国A株ファンドとして、「Morgan Stanley China A-Share」をご紹介させて頂きます。本ファンドの過去リターンは、以下の通りです。

3カ月:-0.52%
年初来:+69.19%
1年:+106.68%
3年:+34.92% (年率)


上記2つのファンドを比較すると、特に、1年と3年の過去リターンで、日興AMと比べて、Morgan Stanleyの中国A株ファンドのリターン率が高くなっています。これは、ファンドの保有銘柄が異なるのと、日本の投信会社は手数料率が高いという問題もありますが、それ以上に影響が大きかったのは円高による罠です。中国経済はここ数年で大きく成長しましたが、バスケット通貨性を採用する人民元は米ドルと連動しているので、2006年9月時点で1人民元当たり15円前後だった為替レートは、13円前後まで円高が進行しました。

このため、約3年前に日本国内で中国A株ファンドへの投資を始めた方は、為替差損により、円建てのリターンを大きく下げる結果となってしまいました。一方、海外で中国A株ファンドを購入した方は、資産を円に戻す必要がありませんので、高いドル建てのリターンをそのまま保持することができます。いつかはドルを円に戻さなければならないかもしれませんが、円安に戻るまで、そのまま海外の口座でドルで保有しておけば良いのです。

このように考えると、海外株式へ投資するファンドは、海外で購入した方が手数料が安く、為替変動リスクをあまり気にする必要がないので、心の健康にも良いと言えます。

為替差損リスクに要注意。宜しければブログに合格点を!

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2009年11月07日 人民元預金は有効か?
人民元の国際化はまだまだ長い道程となりそうです。
昨日からシンセンに入っておりますが、夕方の交通渋滞がひどく、昨夜のお客様とのアポイントに遅刻してしまいました・・。ラッシュアワーはタクシーがなかなかつかまらず、移動時間が読みづらいですね。もともと畑しかなかったような村を、これだけの大都市に発展させてしまうのですから、中国の経済合理性とスピード感には恐れ入ります。地下鉄も突貫で延伸工事が進められており、2011年にはシンセン空港までつながる路線が開業するそうです。工事の安全性が気になる所ではありますが、地元政府がやると決めたことは、あっという間に実現させてしまうのが中国の凄い所です。

昨日はシンセン在住の駐在員の方との個別面談でしたが、駐在期間中にたまった人民元預金をどうしたら良いかというご相談を受けました。一時期、人民元預金がブームになったこともあり、比較的金利の高い人民元の定期預金に預けている駐在員の方が多いようですが、果たしてこれは有効な運用手段でしょうか?駐在期間が長くなる予定の方は1年~2年の定期預金を組んでも良いかもしれませんが、生活費で必要となる人民元の普通預金を除いては、私はあまり人民元の定期預金を増やし過ぎることをお薦めしておりません。なぜならば、国の発展に必要となるインフラの地下鉄の延伸工事は急ピッチで進めらていますが、人民元の国際化についてはようやく作業部会が立ち上がったばかりであり、人民元を自由に外貨と両替したり、自由に海外へ送金できるようになるまでは10年~20年はかかるのではないかと思うからです。

ファンドや株式への投資は中国やインドなど中長期的な成長が見込める新興国へ投資した方が有利ですが、通貨については現時点で最も流動性の高い通貨を選択するべきです。世界貿易における決済通貨で、最も取引量が多いのがUSドルです。また、近年、景気回復期はドル高、景気後退期は円高というトレンドが形成されていますので、この傾向はしばらく続いていくと思います。従いまして、円高のときに出来るだけ多くの外貨建て資産で運用し、ドル高になったときに資産を円に戻すのが有効な投資手段と言えます。予想に反して、円高が進行した場合も焦る必要はありません。香港の銀行口座はマルチカレンシー口座になっているので、ドル高に戻るまで、そのまま外貨で保有しておけば良いのです。

こうした様々な利便性を考えると、中国在住の駐在員の方にとっては、香港の銀行口座やファンド・保険などの運用商品を活用するメリットが大きいと思います。シンセン・広州地区へは月に1~2回程度、個別面談会を開催しているので、お気軽にお声掛けください。

シンセンの地下鉄は綺麗で快適でした。宜しければブログに合格点を!

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2009年10月28日 アドバイザーの役割
あなたにとって最適のアドバイザーとは?  (写真はFPの内藤眞弓さん)
今週は香港にいてあまりアポイントを入れず、先々週の日本セミナーで頂いたアンケートを元に、お一人お一人の資産運用ニーズに対する提案書を作成する作業に没頭しています。運用に対するニーズは各人異なるので、大変時間のかかる作業ですが、私にとってはとても遣り甲斐のある仕事です。私が以前に所属していたIFAのB社では、一つのセミナー会場に多人数のお客様を集めて、同じ商品のプレゼンをすることが多かったのですが、これでは一人一人のお客様の細かい運用ニーズを把握することができませんし、プライバシー上の問題も大きかったと言えます。

今回、私のセミナーには偶然B社のお客様も参加されていたのですが、セミナーに参加された理由をお伺いすると、B社での運用がどうもうまくいっていない気がするので、ポートフォリオ内容を診断してほしいとのことでした。ポートフォリオ内容を拝見したところ、USドル現金やヘッジファンド系など積立投資には不向きなファンドが含まれており、今年4月の株式市場が回復し始めた時期から積立投資を開始されていたにもかかわらず、リターンが全く出ていない状況でした。ちなみに私が自身で運用している積立プランは、新興市場と金価格上昇の恩恵を受けて、積立金の割増制度も適用されていることから、2カ月間で+46.1%のリターンが出ています。これはあくまで短期的な値動きなので参考数値に過ぎませんが、積立投資は新興国や商品関連ファンドなど比較的値動きの大きなファンドに中長期投資するのが基本です。積立投資で頻繁にファンドを変更していては、中長期的なリターンを稼ぐことができません。

もう一人、個別でご相談に来られた方もやはりB社のお客様でした。昨年の金融危機で一括投資した資産が半減してしまったため、何とか早く元本を取り戻したいとのことでした。しかし、この方のポートフォリオも現金資産が多く含まれていたので、現在のポートフォリオ構成で早期の元本回復は見込めない状況でした。半減した資産を早期に取り戻すのは容易ではありませんが、一括投資でも景気変動の影響を受けにくい資産へ再投資すれば、時間をかけて着実に元本を取り戻すことは可能です。

日経ビジネスオンラインに、元ニッセイレディーで現役FPの内藤眞弓さんの大変興味深い記事が出ていたので、一部ご紹介させて頂きます。

私がファイナンシャルプランナー(FP)になった当時、将来の収支予測を行うキャッシュフロー表の作成に際しては、収入の伸び率を3%程度に設定するのが当たり前でした。それがだんだん2%、1%と下げざるを得なくなり、現在ではリスク管理上、収入は上がらないものとして予測することが多くなりました。そして、特に若年世代の方には、収入を途絶えさせないことがどんな資産運用にも勝ることをお伝えしています。これからの生活設計は、従来通りのプランニング手法だけでは難しい時代に入ってきたようです。

内藤眞弓さんの記事本文はこちら

日本経済は人口が減少していく中で、中長期的な成長が見込めない状況ですので、いま以上に給料が上がることはもう期待しない方が良いかもしれません。将来的な社会保障の削減あるいは大幅な増税のいずれかは避けられない状況になってきました。それならば今後の成長が期待できる新興国や商品関連ファンドへ少しづつでも資金を移動していくべきでしょう。これが積立投資の基本コンセプトになりますが、資産を防衛する方法はこれだけではありません。それはお一人お一人の運用ニーズを細かくヒアリングさせて頂いて、初めてご提案できるものです。日本国内でも様々なオフショア運用セミナーが開催されているようですが、周囲の雰囲気に流されることなく、自分自身に本当に必要なカスタムメイドの提案をしてくれるアドバイザーを探しましょう。少しでも迷ったら、その日は契約しない方が良いです。

金融商品の営業は対面説明が原則です。宜しければブログに合格点を!

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2009年10月06日 株は儲からない仕組み
私が尊敬する宋文洲さん
向学のために、私が尊敬する人達のメルマガを良く読むようにしています。今日ご紹介させて頂くのは、宋文洲さんのメルマガです。その中の一文をご紹介させて頂きます。

決して「成功者」への嫉妬ではないのですが、勝負に執着する人の多くは、勝っても負けても人生が負けてしまうのです。株式投資を見れば分かるのですが、必ず株が上がる時に市場に資金がどんどん集まり、下がる時に市場から資金が一気に逃げ出します。

長年他人のお金を預かって運用してきたファンドマネージャーの友人が、私に密かに言いました。「宋さん、株は儲からないようになっているよ」と。少しでも他人に勝とうと「機敏」に売買したところで、ほとんどの投資家が損してしまうのです。

「勝ちたい」、「他人に遅れるまい」。そんな勝負の心が、残念ながらどんな人間にも本能として潜んでいます。しかも目の前にある相当くだらないことでむきになり、自分が見えなくなるのです。その先に何があるか、何のためにこんな勝負に参加しているかはまったく考えないのです。


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私も自分のお客様には、株や為替で儲けようとは考えないでください、と繰り返し説明しています。一般の投資家の方が、株を底値で買って、高値で売り抜けることは非常に困難です。周囲の人達が株で儲けが出ているみたいだから、自分もやってみようという雰囲気で投資を始めると、既に株価が成熟している可能性が高く、その後の景気調整で株価が下落する可能性が高くなります。

株は勝負するためのものではなく、利用するものです。人口が減少していく国の株価は大きな成長が望めませんが、人口が増えていく国の株価は中長期的に成長する可能性が高いと言えます。また、人口増加によって需要が増える資源・エネルギーを多く産出する国も有望です。いったんそうした国への投資を決めたら、クローズ・ザ・ブックして、短期的な値動きには惑わされることなく、中長期的に保有を継続するべきでしょう。

株は儲からないし、危ないから、無難に定期預金で、という考え方も注意が必要です。そもそも低金利環境が長引いているので、物価上昇時には現金価値が目減りすることになります。少なくともインフレ率を上回るリターンを、運用で確保しておくべきでしょうし、老後や働けなくなったときへの備えとして、資産運用を活用するべきでしょう。

一番大切なことは、資産運用の目的を明確にするということです。人生にも目的があるように、何のために資産運用をするのか、どの位の期間で、どの位の利回りが必要になるのか、事前にプランを立てることが大切です。資産運用に勝ち負けはありません。自分にとって本当に幸せな人生とは何か?その答えを真剣に考えてもらうことが、資産運用コンサルタントとしての最初の仕事になります。その答えが既に見つかっている人へのコンサルティングは簡単で、私の仕事は半分終わっているのと同じことです。

まずはお気軽に人生の相談から始めましょう。宜しければ、今日もブログに合格点を!

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