25万円の予算で、上海に家具工場を始めることにした私が、どうやってやってのけたかの手の内をお話しますよ。

まず家賃が2500元の工場として使ってもよい倉庫を借りました。
雨漏りもし、まあその汚さと言ったら、一言で言えば
“豚小屋”なみでしたね。
その広さは200平米ですから、家具工場としては考えられない小ささです。
そして機械。
私は家具職人経験もありますので、最低限必要な機械と、その応用ぐらいは熟知していますので、いらない機械を修理して売っている路上市場へ行き、新品で買えば10万元ぐらいの機械を、何と全部で7千元以下で買って、200元のトラック代で全て運びました。
それから5日間で、私が全て修理して使えるようにしたのです。
次に職人ですね。
一人の社員のお兄さんが、内装工事の手伝いをしていると言うことを聞き、そのお兄さんと友達を呼んで、家具職人ではない内装工事のオジサン3人からのスタートでした。
そしてとった仕事は、木を使った簡単な仕事です。
しかし材料の仕入れのお金がありません。
私は考えました。
『ただで材料を手に入れなければ、どんなに格好いいこと言ってもだめだ!』とね。
それで私はどうしたと思います

建物の解体現場から材料を拾い集め、それを持ち帰って釘を抜き、使えそうな所だけ切り取って家具作りを始めたのです。
雨の中でも、もう泥だらけになって木材を拾い集めましたね。
釘を踏んでしまい、脚から血を流しながらね。
もう軍手をした手の平なんか、見る影もありませんでしたよ。
友達から言われました。
『中国に来て日本人が、廃材の山に潜り込んで、材料を拾い集めトラックに自分で積み込んでいるなんて信じられないよ。何しに上海に来たの?』はいお答えします。
『金儲けにやって来ました。』です。

中国語も話せない日本人が、一人上海に乗り込んで来たのですよ。
普通のやり方では、普通のことしかできませんよ。
誰もがやらないことをするから、誰もが出来ない結果を出せるのですよね。
こんなこと、屁理屈でも何でもなく、当然のことです。
だから私は今当然の報酬を得ているわけです。
それでは、次はどうやって集めた材料を使い、家具を加工したり、組み立てたり出来たか。その裏話は、次回のお楽しみに。
