斉藤一人さんのおすすめの本ということで、久しぶりに司馬遼太郎と読んでいます。
一人さんがすすめる読み方は、登場人物の生き様に注目する読み方なのですが、『猿』は、何があっても陽気なのですね。
一般的には不運と思われることに遭遇しても、さすがにいったんは落ち込むのですが、すぐに気分転換をして陽気になる。
このあたり、一人さんが学ぶに値すると思っているのでしょう。
一人さん自身、数々の著書で言っていることは:
「困ったことは起こらない」
「いつも『ツイてる』と言うことで本当にツイてくる」
「いつも笑顔でいること」
これらが成功する秘訣だと言うのですが、『猿』は確かに一人さんの言うような人物として描かれています。
さらに、『猿』は織田信長に仕えるのに『商人』の感覚で仕えている。
織田信長自身もそれまでの武将というのではなく、尾張の土地柄もあり『商人的感覚』を持っていたと描かれていますが、『猿』は、一夜城の墨股での戦で城を守りきり、信長から五百貫の加増があったときに:
「殿様に、迷惑をかけた。倍の千貫はかせぎとらねばならぬ。」
と言っています。
つまり、褒美をもらったのですが、それは信長の財産を分けてもらったもの。
損をかけたのと同じ。
だから、(他国を取り込むことで)かせがなければならない。
武将というより、まさにあきんど。
でも、このあり方というのは今の社会にも十分適応するように思うのです。
昔、中国専門商社にいるとき、人を一人雇っているには、売り上げでは一年に一億必要だと言われました。
植木等さんは、
♪サラリーマンは、気楽な稼業と来たもんだ♪
と歌いましたが、本来はそんなことはないでしょう。
自分が稼がなくては会社は成り立たない。
不景気といわれるこの時代。
『猿』こと木下籐吉郎、いえ、豊臣秀吉の生き方に学ぶべきなのでしょう。