怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
コメントをいただいたことなどを考えながら、ずっと読んでいます。
もともと言葉も完全に正しいとは言えない。という立場ですから、そして、人も不完全という立場ですから、「怒り」について、正しく理解することは難しいのでしょうが、それでも、少しずつでも理解したいと思っています。
本のP147に「負け犬の母親を持つ子供は不幸」というのがあります。
負け犬は例外なく、しょっちゅう怒っています。だからひと目でわかります。
たとえば、母親が負け犬の性格で、子供の面倒を見る自信がないということがあります。そんな親子の場合は、子供が泣いたりするとすぐに母親が感情的になって怒ります。母親は怒りながらも「怒ってはいけない。子供をなんとか慰めなくてはいけない」と無理に自分に言い聞かせて「自分の子供だからかわいいのだ」と思おうとするのですが、怒りというものがわかっていないので、やっぱりうまくいきません。
それでストレスが溜まって、神経質になって、ますますヒステリックになります。行き着くところまで行くと、完全に病気になってしまって、自分の子供を殺そうとすることさえあるのです。べつに愛情がないわけではありません。けれどそういう人は、最初から負け犬なのです。
反対に、自信のある母親は、子供がいくら夜泣きやいたずらをしても怒ったりせず、それをうまくコントロールします。「こらっ、何をやっているんだ」と子供に怒鳴っても、それは表面上のことで、感情的に怒っているわけではありません。だからきちんと筋の通った命令もできます。子供のプライドや立場を理性的に配慮して、傷つかないようにしてあげられる。そういう母親は、きちんと子供を育てることができるのです。
ちょっと長いのですが、とても示唆に富んでいると思います。
キーワードは:
・自信。
・感情的。
・コントロール。
・表面上。
・筋の通った。
・理性的。
自信を持ち、感情的にならず、しっかりコントロールする。
たとえ怒鳴ったとしても、それは表面上のことで、筋の通った、理性的な対応をする。
ということでしょうか。
それにしても、これは自分自身に対しても言えることでしょう。
母親が子供に対するように、自分自身が自分自身の心に対し、自信を持ち、感情的にならず、理性的な対応をしなければ、愛情があっても病気になり、自分を殺そうとするのかも知れません。
せっかくの人生。
色々経験しましょう。
そして楽しみましょう。
